最近、「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組をよく見ます。

現役バリバリで働いている方々の仕事っぷりを紹介する番組で、著名なホテル経営者や広告クリエイターからプラント会社の現場監督まで幅広い仕事と、それに対する姿勢を見ることができる大変面白い番組です。


その中でも特に面白かったのが、学者の特集です。
生命の起源を探しに北極まで探検に行く生物学者、光を通すことのできる特殊なプラスチックの開発の最前線にいる化学者、そしてMITでキーボードやマウスに続くインターフェイスの開発を行なっている研究者。皆自分の好きなことを妥協せず、とことんまで突き詰めています。

とても偏見に満ちた考えですが、学者の方々の仕事というのはたった一つのベストな答えを見つけ出すことにつきるのではないかと思います。先の光をとおすプラスチックの開発を行なっていた化学者の方もプラスチック製の光ファイバーを開発するのに14年かかったそうです。

光を通すプラスチックを作るという目標を立て、それを実現するべく日夜研究に没頭し、途中アメリカの大学からのプラスティックの研究はやめてレンズの研究をしないかという誘いに迷い、一度はYESと言うも結局誘いは断り日本で研究を続け、14年かかって研究成果が出たそうです。研究においてはプロセスももちろん重要ではありますが、正解にたどり着くまでに犯した数え切れない失敗は、成功したからこそ、より意味のあるものになったのではないでしょうか。


さて、僕が一番心に残った言葉はMITで働いている石井裕さんの言葉です。
彼はコンピュータのインターフェイスとして、実在する物の触覚を使うという概念「タンジブル」を提唱し、研究している学者で38歳でMITの教授になった正に天才です。

しかし、その彼でさえ「自分は凡人である。天才がうらやましい、自分は努力してようやくどうにかなるレベルである」と言います。そして天才たちとの熾烈な競争を勝ち抜くために勉強に次ぐ勉強をしているそうで、研究所で一番夜遅くまで働いている教授と言う異名をとったそうです笑 その競争において大事なことは「プレッシャーやあせりや怒りなどを前進するエネルギーに変えるコンバータを心の中に持つこと。それには屈辱感が一番効く。」そうです。


感銘を受けました。
こんなにも才能あふれる人が謙虚さを忘れずに、日々努力しているんだなと。
僕も自分の能力を過信せず(←過信のしようなんてないだろ笑)、凡人であるということを忘れず、こつこつ努力してかなくてはと気持ちを引き締められました。