クロサワ

yamazaki-tt-tt2007-02-28

受験間近になり生徒の顔付きも変わってきた。
本番が楽しみで仕方が無いような表情をしていた奴、黙々と自分を追い込んでいた奴。居眠りしていたやつ。。
プレッシャーに押され気味な表情をしていた奴もいた。目に力が無く、苛立っている様にみえた。
コイツら見てると何というか、甘酸っぱい気分になる。
恐い物知らずで、猛烈な勢いで追い込んだ自分、疲労や苛立ち、劣等感で破裂しそうになっていた自分を思い出した。



黒澤明の映画って世界中の人々があまりにも賞賛するので、今まで避けてきた。
皆が絶賛するものってなんだか怪しいよなと。

この前Oが、好き嫌いに関わらず教養として読まねばならぬ本があると言った様に彼の映画も教養の一つかなとふと思ったので『羅生門』のDVDを借りた。

まぁ、すごかった。
確固たる真実などうんぬんと言う話は置いといて、すごいと思ったのは、画面の色鮮やかさ。
三船やマチコの表情、揺らめく太陽、風にそよぐ木々これらすべてが脳幹を直撃する。

でも2回見たい映画じゃない。ラストが安直すぎた。